丸山進さんの句集がでた。
「アルバトロス」だ。
なぜか嬉しい、なぜだ。
そうだ、こんな句集を待っていたのだ。
最近は、川柳もたくさん句集がでるようになった。
正直、送ってもらっても困る句集がある。
枕にするには低いし、団扇にするには重い。
さりとて、ゴミに出すには気の毒だ。
かくして、僕の本棚は自宅、事務所と満杯になっている。
しかし、しかしだよ。
こんな句集なら、大歓迎だ。
きっと本棚に入れずに、半年くらいは机の上に置かれることだろう。
売れるといいな。
こんな句集を読んで、
大勢の人が川柳の面白さに気付いて欲しい。
ヒザポンだけが川柳ではないよ。
生活標語だけが川柳ではないよ。
本当に面白い川柳とは、これを読めばわかる。
とにかくよんで!
と誰彼なくすすめたいね。
彼のマドンナが帯びを書いているから、紹介しよう。
中年のお知らせですとハガキくる
笑える句にも、シニカルな句にも、
フェティッシュな句にも、
丸山の作品の底流にあるのは、
なけなしの勇気と、
はかりしれない純情なのである。
それをわたしは「オヤジ力」と呼ぶ。
愛と尊敬をこめて。
なかはられいこ(川柳作家)
なかはられいこは上げ底鑑賞をしない人だ。
その人をギャフンと言わせるだけの
「おやじ力」に溢れた句がいっぱいだ。
どんな句かって、
それは読めばわかる。
すぐに本屋さんに注文しなさい。
けして買ってソンをしない句集だ。
もし、嘘だとおもったらブックオフにでも持ち込めばいい。
生きてればティッシュを呉れる人がいる
空き瓶を持ち上げ雌雄を確かめる
ブランコをあの世の方に漕いでみる
等等……。