何 か
新緑のそれぞれにある緑の差
還暦の戦後に祀るさつま芋
29に焼かれ727で旅
八月の八から降ってくる何か
降りすぎる空と降ってはくれぬ空
少子化の世には貴重なチルドレン
あやとりの指の確かな民主主義
壮大な夢を見ている小銭入れ
脳内の隙間をテナントで埋める
後悔の入口に咲く曼珠沙華
戦後六十年の昨年、これをいろいろ詠んではみたが、詩心の浅い身にはテーマが重すぎて焦点が絞れず、何かが何かのままに終ってしまった。戦後は還暦だが本人は古希に近づいた。しかし、まだまだ夢は大きく、認知症を遠ざけ、悔いのない人生を送りたいと願いながら励んでいる。